大庭 三紀
美術家、タイポグラファー、グラフィックデザイナー、書家
ABOUT
北九州市若松区生まれ。
これまでに個展多数回。
1983年より美術教育、2007年より書道教育に携り、d3 Art Studio代表。
2010年より筆跡鑑定にも携る。
日本グラフィックデザイン協会/日本タイポグラフィ協会/タイポグラフィ学会/若松美術協会/北九州総合デザイナー協会 会員。
北九州交響楽団団員、事務局長。北九州ミケランジェロの会代表。
WORKS
MESSAGE
かつての首相が「美しい国、日本」という標語を掲げたが、具体的なことは成すことなく忘れられたようである。お金をかけて「美しく」するよりも、言葉使い、礼儀作法、歳時への関心、自然の観察等、古来より伝わっている習慣の中に、「真の美しさ」がある。私は書の世界にも深く携わっている。我が国は経済活動優先で、テレビには美しくないフォントが使われ、巷にはレベルの低い文字が溢れている。国民はこの一世代のうちにすっかり文字を書かなく、書けなくなった。読めればよいというが、神社、寺院の石碑の文字は読めず、風景の一部となっているだけである。
さて、「美しさ」とは何か、立ち止まってじっくり考えてみたい。